【熱中症注意】あの子が倒れた日。──熱中症は“急に”くる

7月の昼すぎ、公園で子どもが倒れました。
遊んでいたのはたった30分。帽子はかぶっていたし、水筒も持っていた。

でも、気づいたときには顔が真っ赤で、返事がありませんでした。


■ 熱中症は「体調がいい日」にこそ起こる

熱中症は「外が暑いからなる」と思われがちですが、
実際には、「暑さに慣れていない日」「疲れている日」「油断している日」が最も危険です。

📊 新潟市では、昨年(2023年)5~9月に341人が熱中症で緊急搬送されました。
(出典:新潟市公式資料)


■ 子ども・高齢者は特に注意

  • 子ども:汗をかきにくく、遊びに夢中で水分を忘れがち
  • 高齢者:のどの渇きを感じにくく、水分摂取が少ない

→ 体温調節がうまくいかないため、熱が体にこもりやすくなります。


■ 今日からできる、熱中症の3つの予防

✅ 1. 小まめな水分補給

  • のどが渇く前にこまめに飲む
  • 汗をかいたら塩分もあわせて補給(スポーツドリンクなど)

✅ 2. 暑さを避ける

  • 外出時は涼しい服・帽子・日傘
  • 室内ではエアコンや扇風機で28℃以下を保つ
  • 冷房設備のある「コミュニティオアシス」も利用しましょう

🔗 コミュニティオアシス一覧(新潟市公式)

✅ 3. 体調管理を整える

  • 3食しっかり食べ、よく眠る
  • 睡眠不足や食事抜きは、熱中症リスクが大きく高まります

■ 「熱中症かな?」と思ったら…

  • 涼しい場所に避難し、服をゆるめる
  • 首・脇・足の付け根を冷やす
  • 水・塩分をゆっくり頻繁に補給(スポーツドリンクなど)

■ 以下の症状があるときは、ためらわずに119番

  • 意識がもうろうとしている
  • 水が飲めない・動けない
  • 全身がけいれんしている

すぐに救急車を呼んでください。


■ 熱中症警戒アラートを確認しよう

気象庁は、熱中症リスクが極めて高いと予想される朝に
**「熱中症警戒アラート」または「熱中症特別警戒アラート」**を発表します。

  • 外出を控える
  • 予定を見直す
  • より意識的に水分・休憩をとる

📲 情報は以下で確認できます:


■ 最後に

熱中症は、“まさか”のときに起こる事故です。
大事なのは、今日この瞬間の小さな意識と行動。

飲み物を持って出かける。
無理せず休む。
自分の体を「守るつもりで見る」こと。

それだけで、守れる命があります。